minxaoyama 芸術#16 『マーク・ロスコ』

歳嶋です

今日は先日ロンドンに行ってきたので、ロンドンのアートシーンの話をしたいと思います。

ロンドンは美術館の入場料が無料と言うのは知ってる方も多いのではないでしょうか?

僕は知らなかったのですが、すごく衝撃的でした。

教科書に載ってるような名画や遺跡の一部、ミイラ・・・見れるなんて、すばらしい環境だと感じました。

すべてを語ると朝になりそうなので、

今回は中でもすごくよかったテートモダンについて書きたいと思います。

テートモダンでのお目当ては、『マーク・ロスコ

抽象画の巨匠ですね。

シーグラム壁画がどうしても見たかったんです。

日本の川村記念美術館にも7点あって、テートモダンには9点おさめられてます。

シーグラム壁画はもともとレストランに飾られるはずだった・・・

しかしロスコのわがままか時代のいたずらか、飾られることなく・・・

その後ロスコは命を落とす。

そんなロスコの作品に心を奪われた。


そもそもシーグラム壁画とは(川村記念美術館HPより抜粋)

当時のロスコは、グループ展などで他人の作品と同じ部屋に作品が並ぶことを嫌い、自分の絵だけでひとつの空間を創り上げたいと切望していました。そこで、およそ一年半を費やし、30点の絵画を完成させたのです。色面が内に孕んだ光を静かに放つロスコの代表的な絵画とはいくつかの点で異なっています。まず、全体の半数以上が横長の画面で、多くは横幅が4.5メートルに及ぶものとなっています。これまでにない大作となったのは、ロスコがこれらを「絵」ではなく「壁画」と考えたからであり、紙に残されたスケッチからは、複数の作品を間隙を空けずに連続して展示し、まさに壁全体を作品にするような構想があったこともわかっています。また、雲のような色面は姿を消し、代わりに深い赤茶色の地に表れたのは、赤、黒、明るいオレンジのいずれかで描かれた窓枠のような形でした。とはいえ、それは現実の窓ではなく、いわば概念としての「窓」―赤い広がりとなった彼岸への窓あるいは扉といえるものです。そしてそれは閉じたまま、あちら側の世界とこちら側の世界の境界を示すのみで、あちらへ踏み入ろうとする私たちの意志を拒むように見えます。あるいは、乾いた血を思わせる色合いや、薄く何層にも塗り重ねられた独特の絵肌におどろおどろしさを感じる人もいるでしょう。ところが、しばらくこの壁画群に囲まれていると、まるで自分の意識が赤く染まるよう感覚を覚え、やがては深い内省をうながされるのです。
それら〈シーグラム壁画〉は、雲のように茫洋と広がる