MINX 青山店 歳嶋 建国 『瀬戸内芸術祭』
瀬戸内芸術祭に行ってきました。
青山店歳島です。
先日ちょっとお休みをいただいて、瀬戸内海の島々を巡ってきました。
その中でも一番感動した豊島を今日は紹介したいと思います。
写真は豊島美術館。
今年一番の感動を与えてもらった。そんな出来事だった。
瀬戸内芸術祭に訪れた2日目。
僕は岡山の宇野港から10分ほどの豊島に上陸した。
そこは自然に囲まれた静かな島。
そこを訪れた目的は豊島美術館をにいくため。
豊島美術館、設計西沢立衛さん、インスタレーション内藤礼さん。
行った日はなんとオープン2日目。(2010年10月17日オープン)
水を使った作品になっており、とっても不思議、言葉が見つからないほど不思議な空間。
きっと見る時間、季節、気候によって全くことなった表現を見せてくれるのではないだろうか、是非また訪れたい場所の一つ。
白くきれいな曲線でドーム(シェル型)のような建築物。
2つの開口部があり光、風、時に雨なども入ってくる。
そんな建築物。
内部に居ながら、外部に直接つながるような空間。
数人単位の入れ替え制だったため、ながく作品と接する事は出来なかったが、誰一人として退出を求められるまで出ようとはしなかった。
僕自身も入った瞬間感動で心が躍った。
ココはなんなんだ!
これが美術館なのか?
来てよかった!
という感情が一気に吹き出てきた感じ。
その後細部をじっくり見て回る。
この作品を「知りたい、わかりたい」その感情がこの場所に居れば居るほど大きくなる。
所々から湧き出てくる水が、何かに向かって水泡となり流れて行く、流れ着いた先は水たまりとなり、力強い固まりになって行く、でも見方を変えると溜まってくる事で困ってる様にも見えた。
ひらひら揺れるリボン、所々にあるガラスの玉、建物自体に大きく空いた2つの異なる穴、建物自体の変形したドーム状のかたち。
靴を脱いで歩みを進める。
鑑賞者はみな口をつぐみ静かにコンクリート地面をそっと歩き、館内を散策する。
白いコンクリートの地面からは、水はすこしづつ生成され、まるで生き物の様に動き出す。見ていて飽きないし興味がどんどんわいてくる。
中のは撮影禁止だったので・・・。写真を載せられず残念です。
作家の内藤礼さん曰く「かたちや揺らめきは私でもコントロールできるものではありません。
自然なことを受け入れる。
それが私にとって“つくると言う考えを超えたもの”をつくるということ・・・」
とにかく一度足を運ばれる事をお勧めします。